人生の楽しみ方
 君と風呂から出て、部屋着に着替える。ラフな格好の君もとても新鮮で、可愛らしい。

 「いつもひなはきちんとしてるから、新鮮だな、その格好。」

 「私だって、ラフな格好するよ。望さんに会った時だって、ラフな格好だったよ?」

 「ラフだけど、きちんとしてたよ。ひなは格好良いから。」

 少し唇を尖らせる。俺は君を抱き締める。

 「少し、酔ったみたい。」

 君はそう言って、俺に抱きつく。その甘え方が可愛らしい。どちらともなく絡み合って、ベッドに倒れ込む。

 「ひなを抱きたかった。」

 「先週、あんなにしたのに。」

 「どれだけでも抱きたい。」

 「んもう。」

 君は俺の首に腕を回す。優しい瞳で見つめられると我慢が出来なくて、俺は荒々しく君に襲いかかった。
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