人生の楽しみ方
 君を腕に抱きながら、今日の予定を立てる。

 「ひなは、何したい?」

 「うーん…。朝御飯作って…。」

 「そうだね。それからデートしようか。」

 「うん、プラネタリウムなんてどう?」

 「いいね。予約しようか。その後、ランチして戻って話しようか。」

 「うん、お話ね。」

 君は嬉しそうに微笑む。優しく俺の頬を撫でて起き上がる。

 「まだ横になっていて?私、朝食の準備をしてくるわ。」

 「いいの?」

 「うん、私の家だもの。」

 「じゃあ、少ししたら行くよ。」

 「待ってる。」

 君はベッドから降りて、キッチンへ行ってしまった。俺は君の居なくなったベッドで独り横になる。ドアの向こうから君が口ずさみながら料理する音が聞こえる。それはとても幸せな音だった。俺は起き上がって君の後を追った。
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