人生の楽しみ方
君とお出かけ
二人で着替えて外へ出ると、日差しが眩しい。君はパンツスーツを着ている。
「ひな、本当にお洒落で格好良いな。」
「そう?安物ばっかりなんだけどな。」
君の耳に煌めくピアスは俺のものだと思わせてくれて、少し得意な気持ちになる。
「手、繋いでいい?」
君は少し恥ずかしそうに聞く。君の手を取ってスカイツリーを目指す。プラネタリウムの予約時間には間に合いそうだ。
「スカイツリー、行ったことある?」
「まあ、たまに買い物に行く位かな。」
「俺は初めてだよ。」
「うーん、まあ、それなりかな。」
「ひな、買い物行くんだね。」
「たまにはね。」
「家に何も無いからさ。服は多いけど。」
「あんまり最近興味なくて。服はまとめて買ってるの。暫く考えずに済むように。」
「意外だな。」
「だって、面倒くさいもん。」
「食べ物にはお金かけてるよ。調味料とか高いんだよ?」
「そんな気はしてた。」
二人で顔を見合わせて笑う。君はとても自然に笑っていて、世界にはお互い以外は居ないみたいで。ずっとこんな風に笑っていて欲しいと思う。君の手を握る手に力が入る。
「望さんが望さんで良かった。」
君のその独特の言い回し。きっと君は俺を誉めてくれているから。
「俺はひながひなで良かったよ。」
きっと、俺達は同じ気持ちになれたんだと思う。そんな事、初めてで。そしてそんな幸せをくれたのは君が初めてだったんだ。
「ひな、本当にお洒落で格好良いな。」
「そう?安物ばっかりなんだけどな。」
君の耳に煌めくピアスは俺のものだと思わせてくれて、少し得意な気持ちになる。
「手、繋いでいい?」
君は少し恥ずかしそうに聞く。君の手を取ってスカイツリーを目指す。プラネタリウムの予約時間には間に合いそうだ。
「スカイツリー、行ったことある?」
「まあ、たまに買い物に行く位かな。」
「俺は初めてだよ。」
「うーん、まあ、それなりかな。」
「ひな、買い物行くんだね。」
「たまにはね。」
「家に何も無いからさ。服は多いけど。」
「あんまり最近興味なくて。服はまとめて買ってるの。暫く考えずに済むように。」
「意外だな。」
「だって、面倒くさいもん。」
「食べ物にはお金かけてるよ。調味料とか高いんだよ?」
「そんな気はしてた。」
二人で顔を見合わせて笑う。君はとても自然に笑っていて、世界にはお互い以外は居ないみたいで。ずっとこんな風に笑っていて欲しいと思う。君の手を握る手に力が入る。
「望さんが望さんで良かった。」
君のその独特の言い回し。きっと君は俺を誉めてくれているから。
「俺はひながひなで良かったよ。」
きっと、俺達は同じ気持ちになれたんだと思う。そんな事、初めてで。そしてそんな幸せをくれたのは君が初めてだったんだ。