いつか変わってしまうから
私はずっとうつむいていた。


聞こえるのは慧がクラスの男子ともう仲良くなって笑いながら話している声。


怖い、どうしよう、友達できるかな…


そんなことを考えていると、ガタッ前の席の子が机に座った音がした。


私は真正面を向いた。


前に座ったのは女の子で、優しい茶色の髪をした少しくせ毛のロングヘアの女の子だった。


私がしばらく女の子の後ろ姿を見つめていると女の子は席に座ったまま振り返った。

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