いつか変わってしまうから
ピピピ…ピピピ……


いつものように6時ぴったりに目覚ましが鳴った。


中学校生活初日、ワクワクでいっぱいだった私の胸は高鳴っていた。


洗面所に行くと栗色の長い髪の毛をとかし、
ポニーテールを結い上げた。


気持ちの高揚はのせいかポニーテールの位置も高くなっていた。


パパッとご飯を食べて、歯磨きをして、
紺色のブレザーの制服を着て、


ほんのり艶の出るリップを唇に塗って家を出た。

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