いつか変わってしまうから
「うわっ」

勢いよく家を飛び出したら自分と同じ制服を着たけいちゃんにぶつかりそうになった。

勢い良く玄関を飛び出した先には慧の姿。

「っあ、ごめん‼︎」

勢いにまかせて倒れそうになる私を片手で余裕そうに掴んで言った。

「急に飛び出したらあぶねーじゃん」


「あ、れ?遼くんは?」

「兄ちゃんなら、朝練だからいつも6時40分には家出てるから」



「そうなんだぁ、残念」


慧もサッカー部に入部したら遼くんと同じで毎朝早く朝練に行くのかな。


そんなことを考えながら徒歩25分。


気づいたら学校の校門に着いていた。


「お、おい日奈!!クラス表見ないどこの教室かわかんねーだろ?こっち」


慧に手を引かれる。








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