偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
「こうして君が俺の腕の中にいるなんて、まだ信じられないな」
「私も、本当に私でいいのか……。ッ!?」
水城さんはなにも言わずに私の唇を奪う。甘い水音がドキドキと鼓動を躍らせ、彼に聞かれてしまうのではないかと思うと、ますます身体が強張る。
「顔が真っ赤だ」
キスをされて、こんな近距離で見下ろされて、真っ赤にならないわけがない。布団を被って顔を隠したくなる。
「俺の腕に頭載せて」
言われるままにすると、腕枕の形になる。水城さんの腕は意外と筋肉質で逞しい。
「そういえば、料理に興味を持ったって言ってただろう? 来週末なら時間取れそうだから、謝恩会のときも誘ったけど君さえよければうちに来ないか?」
「えっ」
そうだ! 謝恩会のとき、そう言った気がする……。
料理のセンスが全くなくて、それを水城さんに知られると思うと恥ずかしい。けど、彼と一緒に料理ができる誘惑に私は勝てなかった。
「はい、よろしくお願いします。楽しみにしてますね」
「じゃ、決まりだ」
それからどんな料理を作ろうかあれこれ話し合って、穏やかな時間が過ぎて行った。
「私も、本当に私でいいのか……。ッ!?」
水城さんはなにも言わずに私の唇を奪う。甘い水音がドキドキと鼓動を躍らせ、彼に聞かれてしまうのではないかと思うと、ますます身体が強張る。
「顔が真っ赤だ」
キスをされて、こんな近距離で見下ろされて、真っ赤にならないわけがない。布団を被って顔を隠したくなる。
「俺の腕に頭載せて」
言われるままにすると、腕枕の形になる。水城さんの腕は意外と筋肉質で逞しい。
「そういえば、料理に興味を持ったって言ってただろう? 来週末なら時間取れそうだから、謝恩会のときも誘ったけど君さえよければうちに来ないか?」
「えっ」
そうだ! 謝恩会のとき、そう言った気がする……。
料理のセンスが全くなくて、それを水城さんに知られると思うと恥ずかしい。けど、彼と一緒に料理ができる誘惑に私は勝てなかった。
「はい、よろしくお願いします。楽しみにしてますね」
「じゃ、決まりだ」
それからどんな料理を作ろうかあれこれ話し合って、穏やかな時間が過ぎて行った。