偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
水城さんの寝室にある窓から、おぼろ月がぼんやりと見える。
情事の名残を含んだしっとりとした空気が、いまだに部屋中に燻っていた。
フローリングに脱ぎ散らかした服を見ると、いかに早く互いに求め抱き合いたかったか、それが赤裸々に現れていた。
「大丈夫か?」
一糸まとわぬ水城さんが私の腰に腕を回して引き寄せる。
「はい。平気です」
声が掠れている。その原因を思うと、再びじんと身体の芯が疼きそうになった。
私は、身も心も彼の物になった。そしてまた彼も私の物に……。
「私、信じられないくらい幸せです」
素直な気持ちを伝えたくてそっと水城さんに囁くと、彼は小さく笑って私の額に口づけた。
「初めて君をイルブールで見た時、一瞬時間が止まったように思えた。二回目は目が離せなくなって、君を見かける回数を重ねる度にどんどん惹かれていった。声を聞きたい話をしたい、どうしたら振り向いてくれるのかずっと考えてた」
水城さんの腕に頭を預けて、うっとりしながらのピロートークは心地いい。もっと触れたくて額を彼にこすりつける。
情事の名残を含んだしっとりとした空気が、いまだに部屋中に燻っていた。
フローリングに脱ぎ散らかした服を見ると、いかに早く互いに求め抱き合いたかったか、それが赤裸々に現れていた。
「大丈夫か?」
一糸まとわぬ水城さんが私の腰に腕を回して引き寄せる。
「はい。平気です」
声が掠れている。その原因を思うと、再びじんと身体の芯が疼きそうになった。
私は、身も心も彼の物になった。そしてまた彼も私の物に……。
「私、信じられないくらい幸せです」
素直な気持ちを伝えたくてそっと水城さんに囁くと、彼は小さく笑って私の額に口づけた。
「初めて君をイルブールで見た時、一瞬時間が止まったように思えた。二回目は目が離せなくなって、君を見かける回数を重ねる度にどんどん惹かれていった。声を聞きたい話をしたい、どうしたら振り向いてくれるのかずっと考えてた」
水城さんの腕に頭を預けて、うっとりしながらのピロートークは心地いい。もっと触れたくて額を彼にこすりつける。