偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
「そんなに焦って隠さなくても、もう知ってるよ。昨夜教えてくれただろう?」
水城さんは朝の挨拶とばかりに私の唇を軽く啄んだ。
「ぐっすり寝てるみたいだったからそのまま寝かせておこうと思ってさ、朝食の準備ができたからそろそろ起こそうと思ってたところだ。けど、シオンが代わりに起こしてくれたみたいだな」
シオンは私が起きたことを確認すると、ベッドから飛び降りて部屋を出て行った。
「なんだかいい匂いがしますね」
トーストの香ばしい香りと、卵を焼いたような食欲をそそるような匂いに刺激されて、ぐぅとお腹が鳴った。
「あの、先にシャワー浴びてきますね」
「りょーかい」
私、水城さんと本当に……。
鎖骨に記された証がシャワールームの鏡に映って、それが昨夜の情事を彷彿とさせる。
何度も何度も愛の言葉を囁かれて、身体中が水城さんでいっぱいになった。溢れて零れないように留めるので精一杯で、彼を受け止めることに必死だった。自分じゃないみたいな甘い声を、思い出すだけでも恥ずかしくて私は今にも火照りだしそうな身体に頭からシャワーの水をかけた。
水城さんは朝の挨拶とばかりに私の唇を軽く啄んだ。
「ぐっすり寝てるみたいだったからそのまま寝かせておこうと思ってさ、朝食の準備ができたからそろそろ起こそうと思ってたところだ。けど、シオンが代わりに起こしてくれたみたいだな」
シオンは私が起きたことを確認すると、ベッドから飛び降りて部屋を出て行った。
「なんだかいい匂いがしますね」
トーストの香ばしい香りと、卵を焼いたような食欲をそそるような匂いに刺激されて、ぐぅとお腹が鳴った。
「あの、先にシャワー浴びてきますね」
「りょーかい」
私、水城さんと本当に……。
鎖骨に記された証がシャワールームの鏡に映って、それが昨夜の情事を彷彿とさせる。
何度も何度も愛の言葉を囁かれて、身体中が水城さんでいっぱいになった。溢れて零れないように留めるので精一杯で、彼を受け止めることに必死だった。自分じゃないみたいな甘い声を、思い出すだけでも恥ずかしくて私は今にも火照りだしそうな身体に頭からシャワーの水をかけた。