偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
あ~水城さん、電話に出て出て! お願い!
とりあえず、会社を出たところで水城さんに連絡が取れないか電話をしてみた。けれど、何度かけても留守電につながるばかりだった。
忙しいのかな……。
電話が繋がらないことが一層私の焦りを煽る。もう一度、電話をしてそれでもだめだったら……と思っていたときだった。
手元のスマホが鳴る。
水城さん!?
私の祈りが通じたのか、彼から折り返しの電話がかかってきて、慌ててすぐに通話をタップした。
「もしもし? 水城さん?」
『すまない、何度か電話もらったみたいだな、ちょうど今、プレゼンの休憩に入ったところなんだ。どうした?』
彼の声は至っていつも通りだった。先輩の言っていたことは、なにかの間違いで、私が勝手に早とちりしているだけなんじゃないかとさえ思えた。
「あの、今夜のプレゼン、終わった後に食事会の予定ですよね? 梨花さんは……来てますか?」
『え? いや、それがまだなんだ。そろそろ来てくれないと困る時間なんだけど……どうして君がそれを?』
水城さん、もしかして……なにも知らない?
大変!!
とりあえず、会社を出たところで水城さんに連絡が取れないか電話をしてみた。けれど、何度かけても留守電につながるばかりだった。
忙しいのかな……。
電話が繋がらないことが一層私の焦りを煽る。もう一度、電話をしてそれでもだめだったら……と思っていたときだった。
手元のスマホが鳴る。
水城さん!?
私の祈りが通じたのか、彼から折り返しの電話がかかってきて、慌ててすぐに通話をタップした。
「もしもし? 水城さん?」
『すまない、何度か電話もらったみたいだな、ちょうど今、プレゼンの休憩に入ったところなんだ。どうした?』
彼の声は至っていつも通りだった。先輩の言っていたことは、なにかの間違いで、私が勝手に早とちりしているだけなんじゃないかとさえ思えた。
「あの、今夜のプレゼン、終わった後に食事会の予定ですよね? 梨花さんは……来てますか?」
『え? いや、それがまだなんだ。そろそろ来てくれないと困る時間なんだけど……どうして君がそれを?』
水城さん、もしかして……なにも知らない?
大変!!