偽恋人からはじまる本気恋愛!~甘美な罠に溺れて~
会いたい気持ちが伝わったのかも……。なんて思うと急に鼓動が高鳴りだす。
『今、中野の近くに仕事で来てるんだ。あと少しで終わるんだけど……君さえよければ今から会えないか?』
「ほんとですか! あ、はい。今、まだ新宿なんですけどすぐに帰ります」
『急がなくていいから、じゃ、また』
通話終了をタップする。この喜びをどう表現したらいいのかわからず、ただスマホをふるふると握りしめた。
水城さんに会えるなんてっ! しかも今から!
店にお客さんがいる中、うっかり万歳ポーズをしそうになってしまう。
ん? でも待てよ? 水城さんと会うってことは……この顔じゃだめだよね?
今の私は愛美だ。水城さんの前では優香でなければならないことを思いだし、私は慌てた。
「叔父さん、もう帰るね! ご馳走様」
「おう、気をつけて帰れよ」
叔父に見送られながら店を後にすると、私は駅の方へ向かって歩き出した。
『今、中野の近くに仕事で来てるんだ。あと少しで終わるんだけど……君さえよければ今から会えないか?』
「ほんとですか! あ、はい。今、まだ新宿なんですけどすぐに帰ります」
『急がなくていいから、じゃ、また』
通話終了をタップする。この喜びをどう表現したらいいのかわからず、ただスマホをふるふると握りしめた。
水城さんに会えるなんてっ! しかも今から!
店にお客さんがいる中、うっかり万歳ポーズをしそうになってしまう。
ん? でも待てよ? 水城さんと会うってことは……この顔じゃだめだよね?
今の私は愛美だ。水城さんの前では優香でなければならないことを思いだし、私は慌てた。
「叔父さん、もう帰るね! ご馳走様」
「おう、気をつけて帰れよ」
叔父に見送られながら店を後にすると、私は駅の方へ向かって歩き出した。