似た者同士の恋物語
1週間ぶりの学校
グラウンドからは
運動部の人達の部活に勤しむ声が
校舎内からは吹奏楽部の楽器の音色が微かに聞こえる
そんな中、そこだけ別空間のように静かな中庭の
今は青葉の立派な桜の木の下で
私はひとり座り込んで鴻鳴先輩を待っている
……いつ、来るだろう
待ってるからとしか書かれてなかったから
鴻鳴先輩がいつ現れるか分からない
…………胃が痛い
不安と緊張と恐怖で心身ともにすでにぼろぼろな私
ずきずき痛むお腹を押さえながら、体を丸める
「…」
……こんな風に縮こまっていると
『あの時』の事を思い出す
鴻鳴先輩と初めて出会った日の事を
……鴻鳴先輩を好きになったあの日の事を
グラウンドからは
運動部の人達の部活に勤しむ声が
校舎内からは吹奏楽部の楽器の音色が微かに聞こえる
そんな中、そこだけ別空間のように静かな中庭の
今は青葉の立派な桜の木の下で
私はひとり座り込んで鴻鳴先輩を待っている
……いつ、来るだろう
待ってるからとしか書かれてなかったから
鴻鳴先輩がいつ現れるか分からない
…………胃が痛い
不安と緊張と恐怖で心身ともにすでにぼろぼろな私
ずきずき痛むお腹を押さえながら、体を丸める
「…」
……こんな風に縮こまっていると
『あの時』の事を思い出す
鴻鳴先輩と初めて出会った日の事を
……鴻鳴先輩を好きになったあの日の事を