似た者同士の恋物語

指摘すると困ったように目を逸らす



……ういの声、表情、しぐさ


さっきから全部
可愛く見えて、聞こえて仕方なくて


もっと近くで感じたくて、距離を詰める



｢うい｣


｢……こ、鴻鳴先輩…近い…｣


｢…また言った
……お仕置き｣


｢っ！｣


その可愛さに堪えきれなくて
そんな名目で
ちゅっと、ういの目元にキスを落とした


あわあわとうろたえるうい

そんな姿も可愛くて


……ほんの少し、いじめたくなる



｢……鴻鳴先ぱ……｣

｢……『先輩』？｣

｢…こ、鴻鳴、君……っ
今日、いつもと違う……｣



ふっと意地悪く唇の端を吊り上げれば
ういは真っ赤な顔のまま、動揺した声で抗議する