似た者同士の恋物語
……今は秋兄よりも自分のことだ


「鴻鳴(こうめい)」

「ん?」

「好きな女でもできたのかよ」

「……分かる?」

「話しの流れで分かんだろ」



……まあ、それはそうか


「後輩なんだ
可愛いんだ。すっごく」


「そーかよ」


「どうすれば距離を縮められるかなって悩んでる」



学年も違う、部活も違う
そんなあの子との接点は学年毎に選ばれる雑務係


イベントの裏方準備や校内清掃維持、教師の補助…
その名の通り、学校内での雑務をこなす係だ


1年の数人いる雑務係の中にあの子はいた




……俗に言う一目惚れ


とにかく可愛い


自分の好みにどんぴしゃだった

< 18 / 192 >

この作品をシェア

pagetop