似た者同士の恋物語
「…」


倖お兄ちゃんを見て先輩は少しびっくりしたような

物珍しいものでも見たような顔



そんな先輩に倖お兄ちゃんは

つむぎちゃん以外の人用の
意識してつくった完璧な笑顔でにっこりと笑いかける



「ういは将来僕の義妹になる子だから
色んな意味でよろしくね。」


「こ、倖お兄ちゃん?!な、なに言って……っ」


「じゃあ、またね。うい」



ひらひら~っと手を振って
倖お兄ちゃんはそのまま去っていった




爆弾を落としたまま
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