似た者同士の恋物語
『……ういの気持ちも分かるよ。
昔の事で『人目』を異常に気にして
思うように動けないって事も。』


……



……そう

かさねだけだった


あの時
周りが皆、静観か攻撃かの体制をとる中
私を庇って、守ってくれたのは


昔から
私のその気持ちを誰よりも分かってくれたのは




「…………怖い」

『……うん』

「……戦うの、怖い」

『うん』

「でも、一番怖いのは……
先輩を誰かにとられること」



最近、先輩と一緒にいる所をよく見かけるようになった人がいる


最初の頃から先輩の近くにいたその人


もとから綺麗な人ではあったけど
今はさらに綺麗に可愛くなった


きっとたくさん努力したんだろう

先輩に振り向いてもらうために
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