似た者同士の恋物語




そわそわと落ち着きなくあたりを見渡しながら
時折、鏡で自分の顔を確認しながら
待ち合わせ場所で鴻鳴先輩が来るのを待つ


あの後、勇気を出して
鴻鳴先輩を遊びに誘った


ちょうど倖お兄ちゃんの誕生日が近かったから
それを口実にさせてもらった



……先輩にOKをもらったのは良かったけど


いざこうして学校以外の場所でふたりだけで会うってなったら……


……まだ先輩、来てすらいないのに……


そっと胸に手を置く



……もう心臓がばくばくとうるさい

……変な汗出る
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