似た者同士の恋物語
「三崎ー!」

「!」

「ごめんっ!
またせ………て…。………。」


……
……
……


待ち合わせ時間を少し過ぎていたから
走って来てくれたんだろう


遠くから息を切らせてやってきた鴻鳴先輩

私の前まで来ると
膝に手を置き、乱れた呼吸を整えてから


ゆっくり顔をあげた



私を見た瞬間、びっくりしたように目を見開いて、沈黙した



「……こ、鴻鳴先輩?」

「!」

「あの、……私の顔、何か変ですか……?」



……鏡で確認したけど
どこかおかしなところあったかな……



学校じゃないから
鴻鳴先輩とふたりでお出かけだから
今日はちゃんとお化粧してきた


……薄化粧のつもりだったけど濃かった?


そんなに派手にしたつもりはないけど
そう思ってるのは私だけだったり……!?

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