似た者同士の恋物語
「うん。…似合ってる」

「あ、ありがとうございます……」


少しして離れた先輩はどこか満足そうに呟いて
私を見て優しく笑う







…………ほんとにだめ……


熱くて仕方ない顔を隠すようにうつ向く



先輩のその顔は反則……


なんでそんなに優しく笑うの
嬉しそうに目元を和らげるの?



……こんなことされたら期待しちゃうよ


だって


なんとも思ってない相手にこんなことしないよね?

プレゼントしたとしても
こんな風にわざわざつけてあげたりしないよね?


それとも先輩は
単に相手との距離が近い人なのかな





……でも、やっぱり期待しちゃうんだ


先輩も私の事、気にしてくれてるんじゃないかって



……
……好きだって、思ってくれてるんじゃないかって

< 58 / 192 >

この作品をシェア

pagetop