似た者同士の恋物語
ちらりと三崎に視線を向ける


……その横顔がどことなく嬉しそうに見えて

頬を赤く染めて小さく笑う

そんな姿がたまらなくかわいくて



「……三崎」

「はい?」

「………さっきの、本当だから」

「え?」

「かわいいって言ったの。本当だから」

「…」

「…………いつもよりもずっと、かわいい」



……気恥ずかしかったけど


それよりも


三崎に伝えたくなった

ちゃんと、はっきり言いたくなった


かわいいって




どの女の子よりも一番かわいいって

そんな三崎が好きだって


大好きだって


そんなセリフまで口走りそうになる



「…」


三崎は俺に負けないくらい顔を赤くして
隠すようにうつ向いてしまう


……


言葉にするのも、行動するのも難しいけど


……今日は、頑張るから



だから三崎



……俺を、もっと意識して
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