似た者同士の恋物語
☆4★
☆
「…」
……先輩、あの時なんて言おうとしたんだろ……
帰宅してすぐお風呂に向かった私
浴槽に身をしずめたまま
鴻鳴先輩が触れた後をなぞるように
自分のほっぺたに手を置いた
『……三崎、俺さ……』
……期待した
好きだって言葉を
だって、あんな顔で
あんな声で
私を見て、呼ぶんだもん
今日の鴻鳴先輩は
いつもの鴻鳴先輩と違った
なんていうか……
今日はいつもより近い感じがした
照れたり、焦ったり……
いつもは見ない一面をたくさん見たからかな
等身大の先輩を見た気がした
………私が勝手に先輩を大人っぽいって思ってただけで
実際は、私とそんなに変わらないのかもしれない
「…」
……先輩、あの時なんて言おうとしたんだろ……
帰宅してすぐお風呂に向かった私
浴槽に身をしずめたまま
鴻鳴先輩が触れた後をなぞるように
自分のほっぺたに手を置いた
『……三崎、俺さ……』
……期待した
好きだって言葉を
だって、あんな顔で
あんな声で
私を見て、呼ぶんだもん
今日の鴻鳴先輩は
いつもの鴻鳴先輩と違った
なんていうか……
今日はいつもより近い感じがした
照れたり、焦ったり……
いつもは見ない一面をたくさん見たからかな
等身大の先輩を見た気がした
………私が勝手に先輩を大人っぽいって思ってただけで
実際は、私とそんなに変わらないのかもしれない