似た者同士の恋物語
☆5★
☆
夏休み直前
雑務係、最後の集まり
「……で、今日はグループに別れて
校舎内の清掃仕上げと、前期で使った備品や書類の片付けをします」
3年の雑務係のまとめ役の先輩から
渡されたプリントに目を通しながら
こっそり鴻鳴先輩を盗み見る
「…」
真顔でプリントに目を向けてる鴻鳴先輩の姿に
……どきどきする
あのお出かけの後
放課後のあの時間
一緒に帰るのは変わらない
ただ
私と鴻鳴先輩の間に流れる空気が変わった
……前より優しく、柔らかくなったように感じる
会話も
前みたいにどこか距離のある会話じゃなくて
見せる表情も
お互い前より豊かになった気がする
夏休み直前
雑務係、最後の集まり
「……で、今日はグループに別れて
校舎内の清掃仕上げと、前期で使った備品や書類の片付けをします」
3年の雑務係のまとめ役の先輩から
渡されたプリントに目を通しながら
こっそり鴻鳴先輩を盗み見る
「…」
真顔でプリントに目を向けてる鴻鳴先輩の姿に
……どきどきする
あのお出かけの後
放課後のあの時間
一緒に帰るのは変わらない
ただ
私と鴻鳴先輩の間に流れる空気が変わった
……前より優しく、柔らかくなったように感じる
会話も
前みたいにどこか距離のある会話じゃなくて
見せる表情も
お互い前より豊かになった気がする