幕末パラレル物語
大人しく座る。


前から横から、目線に貫かれる気分…。


「名前は?」


「私は天李。…苗字は言えないわ」


ギロリと睨まれたが、知らないふりをした。


こんなことにいちいちかまっていれば、私は何の話もできなくなってしまうから。


私を睨んで黙ってしまった目の前の人。


代わりのように、その隣の…おそらく局長と思われる人が話しかけてきた。


何でかは分からないけど、雰囲気がそんな感じだった。

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