幕末パラレル物語
全員が土方さんに目線を集めた。


土方さんは目を閉じて腕を組んだまま。


「…歳?」


不安そうな近藤さん。


近藤さんの言葉は大きい。局長の言葉は絶対。


そんなことはみんな分かっている。


本当は、土方さんの答えなんてでているんだろうけどね。


土方さんはわざとらしく、ため息をついた。


「…あぁ、分かったよ。住ませてやる」


まったく。


あなたはお人好しすぎるんですよ、近藤さん。




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