幕末パラレル物語
天李side


連れてこられた部屋の中にいたのは、8人の男。


警戒してるわね、完全に。


目が尋常じゃないほど鋭い。


でも私が言うことは1つしかない。


入口に立ったままで訴えかける。


「私をここに住まわせてほしいの」


「…本当にそう言ったのか」


目の前にいる、一番警戒の目を向けてくる人が低い声で呟く。


逸らさない目をまっすぐ見返して、


「ええ、そうよ」


はっきりと言うと、その人は大きく顔を歪めた。

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