幕末パラレル物語
自分の呼吸の音が聞こえた。


ーー『 無 差 別 』


「…」


考える前に、手が動いていた。


カチャリ


首にひやりとした感覚がはしる。


「なにしてるの?」


沖田さんだった。


「あれを、落とすの」

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