幕末パラレル物語
今まで感じたことのなかった感情に、思わず首を振る。


「…副長?」


「…何でもねぇ。引き続き監視を頼む」


「御意。…それともう一つ報告が」


「なんだ」


「芹沢局長が、鉄扇を撃ち落とした天李という“男”を血眼になって探しているようです」


全員がハッと視線をあげる。


とうとう…。

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