幕末パラレル物語
「そう警戒しないで下さい。問い詰めたり取り上げたりするつもりはありませんよ」
「…見透かすのはやめてほしいわね」
少し気まずくなって、視線を目の前の雑草に向ける。
私たちは2人で、山南さんの部屋の縁側に座っていた。
さわさわと涼やかな風が頬を撫でていく。
「見せてもらっても、いいですか」
覗き込まれた顔を、真っ直ぐ見返した。
その目には、純粋な知識欲が浮かんでいる。
疑惑はその延長にあると判断した私は、その手のひらに銃を乗せた。
「…見透かすのはやめてほしいわね」
少し気まずくなって、視線を目の前の雑草に向ける。
私たちは2人で、山南さんの部屋の縁側に座っていた。
さわさわと涼やかな風が頬を撫でていく。
「見せてもらっても、いいですか」
覗き込まれた顔を、真っ直ぐ見返した。
その目には、純粋な知識欲が浮かんでいる。
疑惑はその延長にあると判断した私は、その手のひらに銃を乗せた。