幕末パラレル物語
特に重要な情報ではないということか。


それにしても…まさか実物を見ることができるとは。


幕府につく限り、生涯手にすることはないと思っていたが…。


心が疼いているのを感じる。


「撃っているところが見たい?」


ハッとして顔を上げるが、天李さんはこちらを見てもいない。


「…今度は私が見透かされましたか」


「大丈夫よ。弾もまだたくさんあるのだから、いつでも見せてあげるわ」

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