Food Everyday

昼食はみんなを笑顔にする

キーンコーンカーンコーン……。

チャイムが鳴ると同時に、私たちは急いでエプロンをつけて手を洗う。

私、近藤日菜（こんどうひな）の通う高校では月に一度家庭科の調理実習がある。今日は三限目と四限目が調理実習だ。

四人、五人の班を作り事前に話し合って決めた自由献立のメニューを作る。

「じゃあ、杏と凛はレタスチャーハンを作るのを頼むある！私と日菜はギョーザを作るある！ギョーザは一番時間かかるあるから、終わってなかったら二人で進めていってほしいある！」

あるある言っているのは、少し前に中国から転校してきたヤン・マーメイ。料理上手なため、マーメイに教えてもらいながら中華料理を作ることになったのだ。

「じゃあ作ろうか！」

私はそう言い、キャベツを素早くみじん切りにして塩もみにする。そして、マーメイに教えてもらいながらひき肉とキャベツ、ネギを入れて粘りがなくなるまでよく練り混ぜた。

ギョウザの皮に具を均等に乗せ、包む。そしてフライパンに油を熱し、焼き始めた。