君のとなりで恋をします。─上─
「はぁ…はぁ…」
乱れた呼吸を整えながらふと周りを見渡すと、選手たちの視線はこちらに集中していた。
やば…うるさすぎた!?
あまりの視線に居た堪れず、私はそっと柊吾の後ろに隠れる。
「柊吾ー、また香純ちゃん怒らせたのかよ。
…相変わらず仲良いな。」
キャプテンがそう言って笑うと、体育館全体が笑いに包まれる。
てゆーか、またって何!?
私ってそんなに柊吾に怒ってる!?
いや、そんなことより…
この雰囲気に乗じて柊吾を休ませないと。