君のとなりで恋をします。─上─
「キャプテンからも何か言ってくださいよ。
この人、休もうとしないんですけど。」
柊吾を指さして、キャプテンに訴える。
「柊吾ー、さすがに休めー。
お前が万全じゃねぇと、俺ら困っちゃう。」
茶目っ気たっぷりにそう言ったキャプテンは、柊吾に手招きをする。
「これくらい大丈夫ですよ。
…それより、香純を手伝わないと心が落ち着きません。」
先輩の言葉にも引き下がらないこの男。
キャプテン…あなた、舐められてますよ。
「おいおい、お前なー…
…実は香純ちゃんのこと狙ってるとか?」