君のとなりで恋をします。─上─
「!?……ゲホッ…ゴホッ……」
キャプテンの言葉に、思わず私がむせてしまう。
「たしかに…
ただの幼馴染みには見えねぇよな。」
「ただならぬ雰囲気を感じるぞ…」
キャプテンの言葉を機に、次々とそう言った声が聞こえ始める。
これはまずい…
付き合ってることは、部内ではなるべく秘密にしたいのに…
「あはは!何言ってるんですか〜…
…あ、テーピング無くなりそうだったな。
私、買ってきますね!」
早口にそう言って、体育館を出る。
今の…結構自然じゃなかった!?
やれば出来るじゃん私!