君のとなりで恋をします。─上─
「もちろん…──────」
「───…暇じゃねぇよなー。香純は。」
!?
私の声を遮るように発せられたその声の主は、私の背後からぬっと顔を出した
…─────桜河。
「なっ…!?勝手なこと言わないでよ!!
柊吾!私、明日はすっごく暇だから!」
このチャンスを逃したくなくて必死に否定する私の横で、KY桜河はさらに爆弾投下。
「…バスケのチケット?
えー。俺も行きターイ(棒)」
気だるそうに私の肩に顎を置いてそう言った桜河。
こいつ…絶対にわざとだ…。
あきらかに棒読みだし!
新手の嫌がらせですか!?