君のとなりで恋をします。─上─
まさか…
本気で来る気じゃないよね…?
「…二人してそんなに睨むなよ。
冗談に決まってんだろ?」
だ、だよね…。
冗談だよね…。
だって桜河、バスケに興味ないもんね。
「そもそも俺、明日は部活だし。
そろそろ真面目に練習出ねぇと、俺も色々とやべーんだわ。」
そうやって言いながら、桜河は家の中に入っていく。
てゆーか…
なんであいつは外にいたんだろう?
特に何も持ってなかったし、コンビニに行っていたわけではなさそう。
夜に時々ランニングとかしてるみたいだけど、運動するような格好でもない。