君のとなりで恋をします。─上─
「ねぇ、桜河。
もしかして私に用事だった…?」
そう尋ねると、桜河はゆっくり振り返って…
「勘違いすんなよバーカ。」
と憎たらしい顔で言った。
そして極めつけのアッカンベー。
「ガキか!!」
アッカンベーとか…
精神年齢小学生以下か!
「デートの邪魔なんてするかよ。
お二人でどうぞ楽しんでください。」
それだけ言って、家に入っていった桜河。
一体何だったんだろう…?
ん…待てよ…?
てゆーか…今あいつ、デートって言った!?
デート!?
これってやっぱりデートなのか!!
私の勘違いじゃなかった!!
あー…どうしよう。
桜河の発言のせいで、変に意識してしまう。