君のとなりで恋をします。─上─
「今日、水泳部は試合らしいの。
…差し入れ持って行きたくて。」
お昼休憩の時間に持っていくつもりで、昨日の夜にレモンのはちみつ漬けを作った。
わざわざ材料を近所のスーパーまで買いに行きましたよ。
「わかった。…俺も行くよ。」
「本当に!?やったー!」
桜河の試合を見に行くだけでも、柊吾と二人ならデート気分に変わる。
合宿中に二人になれることなんてないと思ってたから、なんか嬉しいな。
「じゃあ、はやく片付け終わらせちゃうね!
柊吾はみんなと先に着替えてていいよ?」
「いや、手伝うよ。」
「へへっ…ありがとう。」