君のとなりで恋をします。─上─
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大きなプールの客席に、柊吾と並んで腰かける。
「わぁ…結構人多いね。」
「だね…。
…あ、あれ桜河じゃない?」
「え?どこどこ?」
柊吾が指さした先に視線を移すと、着ていた水泳部のパーカーを脱ぎ捨て、軽くストレッチをする桜河がいた。
あ…次泳ぐのか。
すっごく良いタイミングで来ちゃった!
声を発せば届くほどの距離。
その先にいる彼を私はただじっと見据える。