君のとなりで恋をします。─上─
私と柊吾の間に、なんとなく気まずい沈黙が流れる。
この沈黙を先に破ったのは柊吾だった。
「あー、えっと…
明日、10時に迎えに来る。」
「う、うん!
楽しみにしてるね!」
「じゃあ、また明日。
…おやすみ。」
「おやすみ!」
っきゃーー!
何!?今のカレカノっぽい会話!
暗くてよく見えなかったけど、柊吾も少し照れてた…よね?
デート…か…。
こうしちゃいられない!
今日はお風呂上がりにパックをして、夜も早めに寝て…
明日はとびきりオシャレしないと!
柊吾が曲がり角を曲がるのを見送って、急いで家に入った。