君のとなりで恋をします。─上─
よかった…
色々とリセット出来たみたいだ。
桜河ならきっと、あとは自分で何とかするよね。
「…まぁ、一応ありがとな。」
小さくそう言って、私の頭をぐちゃぐちゃに撫で回す桜河。
可愛い。照れてやんの。
乱れた髪の毛で見えないけど…
多分今、頬を赤らめてるんでしょ。
お見通しだっつーの。
「もう、照れちゃって。
桜ちゃんったらぁ〜。」
「…シバくぞ。」
「すんまへん。」
前言撤回。
やっぱり可愛くない。