君のとなりで恋をします。─上─

恋の嵐注意報










本日、合宿3日目。


聖陵高校のバスケエリート達と汗を流す選手達をぼんやりと見つめる。






あ、休憩まであと何分だっけ…?

ドリンクの用意できてたっけ…?






他の高校のバスケ部を招くだけあって、もちろんマネージャーの私は大忙し。

私的なことを考えてる余裕なんて、これっぽっちもないはずなんだけど…




どうしても昨日の去っていく桜河の背中が
脳裏に焼き付いて消えてくれない。











────『放せよ!』







桜河のあんな顔…今まで見たことない。




普段は悲しみも寂しさも、無理な笑顔で隠しちゃうようなやつなのに…










< 236 / 316 >

この作品をシェア

pagetop