君のとなりで恋をします。─上─
「─────危ないッ!!!」
え…?
突然聞こえた大きな声に顔を上げた時には、既にボールはすぐそこまで迫ってきていて…
ぶつかる……!!
私は咄嗟に目を瞑り、歯を食いしばった。
「…」
………あれ?
しばらくしても体に衝撃が走ることはなく…
恐る恐る目を開ける。
「成宮さん!
……怪我ねぇっスか!?」
足元に転がったボールと、私を心配そうに見つめる市原哲平。
…彼が庇ってくれた…?
「あ…はい。
アリガトウゴザイマス。」
予想外すぎる出来事に、私は何故かカタコトな日本語で返す。