君のとなりで恋をします。─上─
「香純!大丈夫!?」
騒ぎを聞き付けた柊吾は、血相を変えてこちらに駆け寄ってきた。
「大丈夫だよ。
…市原くん、ありがとう。」
「い、いえ…」
なぜか頬を真っ赤に染めた市原哲平に、もう一度ぺこりとお辞儀をした。
「香純ちゃん!怪我しなかった!?」
…キャプテンまで……。
みんな大袈裟だな。
私、ボール当たってないのに。
「大丈夫ですよ。
…私がぼんやりしてたのが悪いんです。」
「え!?
成宮さん、もしかして熱中症っスか!?」
「え…いや───────」