君のとなりで恋をします。─上─








北川監督の練習に参加できるなんて、きっとなかなかない機会だ。

そして必ず、我がバスケ部にとってもプラスになるはず…









「…水、汲んできます。」










ぺこりと一礼だけして、私は体育館を出た。




せっかくのレベルアップのチャンスを台無しにしたくない。



あんな言われ方をしてもちろん悔しいけど、それはきっとあの言葉が図星だったから。

元々私はバスケが特別好きだったわけでもなく、ただ柊吾の役に立ちたくて入部した。




…だから言い返せなかったんだ。



















< 242 / 316 >

この作品をシェア

pagetop