君のとなりで恋をします。─上─










「あら、あんた桜ちゃんと喧嘩中なの?

だから昨日夕飯誘っても断られたのかな?」








「だから、喧嘩じゃないって!」












てゆーか、昨日桜河のこと誘ってたんだ。

お母さんも、桜河が大好きだもんな…









「もう、はやく仲直りしちゃいなさいよー。

どうせあんたが怒らせたんでしょ?」







「もう!放っておいてよ!」












お母さんも楓真も2人して何なの!





桜河の事もそうだけど…

柊吾と桃奈さんのことも…


私は今考えること多すぎて頭パンクしそうなのに。






あー…やっぱり家にいてもだめだ。

暑くて本当は嫌だけど、散歩にでも出かけよう。









「…出かけてくる。」








私はそれだけ言い残して、騒がしすぎる我が家を出た。









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