君のとなりで恋をします。─上─
「光雄じいちゃん、ヨシ子ばあちゃん。
ありがとう!!
…私、もう一度二人と話してみる!」
私は熱いお茶を勢い良く飲み干すと、二人に再度お礼を言って立ち上がる。
「お菓子、ご馳走様でした!」
「香純ちゃん!頑張れ!」
「またいつでもおいでね。」
「うん!ありがとう!」
笑顔で手を振って和菓子屋を飛び出す。
ヨシ子ばあちゃんに連れられてここに来た時に比べて、随分と足取りが軽い。
光雄じいちゃんとヨシ子ばあちゃんの言う通り、簡単な事だった。
頭で考えてもわからないなら、とりあえず行動するしかないよね。
悩むなんて私らしくない!
思ってること、全部ぶつけてやる!