君のとなりで恋をします。─上─
「…まず、謝らせて。
傷つけて本当にごめん。」
深々と頭を下げる柊吾。
「いいよ、もう。
それより…聞きたいことがたくさんある。」
私が聞きたいのは、謝罪なんかじゃない。
それに…謝罪なんかされたら、まるで本当に浮気したみたいじゃん。
「…合宿の時の話だよね。
…あれは、相談に乗ってたら桃奈が泣き出して…それを俺が慰めていただけ。」
…桃奈さんが本当に泣いていたかどうかは別として…
なんとなくそうだろうなとは察していた。
だけど、彼女の頭を優しく撫でた柊吾の姿があまりにもショックで…