君のとなりで恋をします。─上─









「…俺の事、嫌いにならなかった?」





「それが、全くならなかったんだなー。

私の長年の想い、なめないでよね。」









不安そうな顔をする柊吾に、私はわざとおどけて言う。



嫌いになんてなれる訳ない。

私が何年間、柊吾のことだけを見てきたと思ってるの?









「ありがとう。香純。


…それと、桃奈のことだけど…

香純が嫌なら、もう会わない。」











真剣な顔でそう言った柊吾。




正直、私は桃奈さんのことが苦手だ。

あのあからさまな態度の変わり様からして、彼女が柊吾に好意を持っているのは確か。




あんなに可愛くて、巨乳で、その上柊吾と体の関係を持ったことのある女性(仮)なんて…恋人として警戒しないわけが無い。







< 282 / 316 >

この作品をシェア

pagetop