君のとなりで恋をします。─上─
「…俺の事、嫌いにならなかった?」
「それが、全くならなかったんだなー。
私の長年の想い、なめないでよね。」
不安そうな顔をする柊吾に、私はわざとおどけて言う。
嫌いになんてなれる訳ない。
私が何年間、柊吾のことだけを見てきたと思ってるの?
「ありがとう。香純。
…それと、桃奈のことだけど…
香純が嫌なら、もう会わない。」
真剣な顔でそう言った柊吾。
正直、私は桃奈さんのことが苦手だ。
あのあからさまな態度の変わり様からして、彼女が柊吾に好意を持っているのは確か。
あんなに可愛くて、巨乳で、その上柊吾と体の関係を持ったことのある女性(仮)なんて…恋人として警戒しないわけが無い。