君のとなりで恋をします。─上─
「会うこと自体は止めない!
…柊吾にとっては、大切な人でしょ?」
恋人じゃなくても、〝支えたい〟〝傷つけたくない〟と思う相手は誰にだっている。
「…いいのか?」
「うん。
でも、あんまり不安にさせないでね。」
もしまた合宿の日みたいなことがあれば、私はきっと不安になってしまう。
「ありがとう。
もう、絶対に不安になんてさせない。」
「約束だよ?」
「うん。」
お互いに小指を絡めて、指切りをする。
「ふふっ。なんか懐かしいね。」
「昔はよくやってたよね。」
よかった…
また二人で笑い合えて。