君のとなりで恋をします。─上─
「…ということで!
今まで通り仲良くしてね。」
『しょうがねぇ。
今まで通り世話してやるよ、雌ザル。』
「はいー?
私があんたの世話してやってんの!」
『はいはい。
そういう事にしておいてやるよ。』
「新学期から朝起こしてあげないから!」
『朝くらい自分で起きれるっつーの。』
「嘘つくな!万年遅刻野郎!」
このくだらない言い争いが好き。
桜河の隣が心地よい。
私も、やっぱり桜河と距離を置くなんて無理なんだ。
少しだけ離れてみて、実感した。
……これからもこんな関係でいようね。
だって桜河は私にとって…柊吾と同じくらい大切な存在だから。